パネキットについて、簡単に紹介します。
こんなゲームが欲しかった。 | |
その昔、模型少年だった私は(今は模型中年?)、マブチモーターと電池と田宮のギヤーセットで、電気自動車模型や戦車模型などを良く作ったものだ。今の子供だったらミニ四駆の改造でもするのかな?キットでない「動く機械」を自分で考えて組み立て、動かすのは無上の喜びだった。パネキットは、そういう面白さを味わうためのゲームだ。 | |
ゲームの内容 | |
ゲームの目的は、パーツを組み合わせてマシーンを作り自分で操縦して、様々な競技をクリアしてゆくことである。競技の内容は
だがこのゲームの醍醐味は、競技自体よりも、それを達成するための機械作りにある。 パネルやタイヤ、モータなど、単純な機能部品を組み合わせて、何でも自由に作ることができる。例えばパネルをつなぎあわせた四角い板に、タイヤを4つつければ自動車になり、モーターにパネルで作ったプロペラをつければヘリコプターになる、という具合だ。 作ったマシーンはほとんど完璧と思えてしまうくらい、物理現象をよく再現する。例えば車なら、空力やタイヤのグリップなど、きちんと調整して作らなければならない。 機械の形を組むだけでなく、ボタンに反応する動きも設計する。自動で反応するような機械は作れないが、プレイヤーが自分で機械を操縦するための設計を行う。レースなどでは、操作性の良さもタイムに影響する。すぐコースアウトしてしまうような車ではだめなのだ。 組み立てた機械は、テストモードで試験動作させることができる。テストモードでは、各部品にかかる力が立体的にベクトル表示されるので、全体の動きがわかりやすい。この試験モードで動かして、何度も調整して使えるマシンに仕立ててゆくのだ。 機械を組み立てるためのパーツは、ゲームの中の島をあちこち探検して見つけることができ、レベルが進むに従って、高度な部品を多数使用することができるようになり、クリアできる競技も増えてくる。 | |
はまり道 | |
このゲームの画期的なところは、物理計算を完璧にやっているように見えてしまう所だ(本当は完璧などではないが)。自分の作った模型が、完璧に動く喜びは、実際の模型工作と同じだけの喜びがある。 プリセットであらかじめ設計データが用意されていて、競技クリアをするとそのデータをもらうことができる。中には飛行機が変形してロボットになるものなどがあり、これがちゃんと機能しているからすごい。動きを見ているだけでも楽しいが、触発されて、さらに創造意欲をかきたてられてしまう。 かくして、連休ぶっ通しで遊んでしまい、3D酔いとピカチュウ酔いでぶっ倒れてしまうことになるのであった。やはり、こういう新しい概念のゲームはPSから出る。ゲームの傾向から、アートディンクっぽい印象を受けるが、メーカーはSCEIとなっている。 | |
普及計画? | |
こんなにすばらしいゲームなのに、全く売れている様子がない。売れない物には一理ある、という説もあるが、今回は違うと信じたい! 単に見た目が地味なのだ。宣伝が不足しているだけだ。(思えば私が好きになるゲームはマイナー系が多いなー) ということで、こんなすばらしいゲームはぜひ普及させなければと思い、使命感に燃えて立ち上がったのである。プ。 なお、私はまだこのゲームが終わっていないので、完璧な紹介ができていないことはご了承願いたい。 | |